KAILでの学びが支店経営や地域貢献活動に 小湊真美


小湊真美(こみなと・まみ)
西日本シティ銀行 取締役 常務執行役員
第7期生
『仕事』について
- 印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
- 私にとって、特に印象に残っている仕事は、初めて支店長に就任した太宰府支店時代です。
私は、男女雇用機会均等法施行4年目の1990年入行ですが、当時は女性の支店長をイメージすることもできませんでした。2008年に、私が41歳で西新町支店の融資課長に就任した時でも全国的に珍しいと話題になったほどです。
融資課長に就任して、「いずれ支店長のチャンスも巡ってくるかもしれない」と思っていた矢先、銀行からKAILへの派遣が打診され、二つ返事で入塾を決めました。
KAILプログラムの第3モジュールにおけるKAILプロジェクトにおいて、私が設定したテーマは、「支店長としてのリーダーシップと支店運営」でした。無事にKAILプロジェクトを提出し、卒塾を控えた卒塾式の前日、銀行から太宰府支店長の内示があり、「現実になるとは」と本当に驚きました。卒塾式において、入行時の頭取だった四島司塾長からの「君は支店長になるんだね、頑張りなさい」という言葉をいただき、大変うれしく、いまでも心に残っています。
太宰府支店長時代は、支店の業務運営に加えて、大宰府の歴史や文化などを能動的に学んで地元の方々とのコミュニケーションを深めました。そのような最中に、増え始めたインバウンド客と商店街の商店主との間に言語や外貨両替の問題があると認識しました。
そこで私は、言語問題への対応として、本店国際部の韓国や中国勤務経験者を講師に招き、『韓国語・中国語&文化セミナー』を開催しました。セミナーの開催当日、会場である支店2階の会議室は、あふれるほどの人だかりでした。
他方、中国元や韓国ウォンなどの外貨を円貨にする両替機は当時、全国でも2台しか設置されていませんでしたが、太宰府支店への設置を働きかけ実現しました。これらの取り組みが地元経済の活性化、そして商店主やインバウンド客の笑顔につながったのは、印象深い貴重な経験となりました。
『 KAIL 』について
- KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc - いまから振り返っても、KAILで学んだ1年間は、本当に充実した時間でした。隔週末のセッションで休日がなくなり、課題図書を読み込む大変さもありました。通常の銀行業務をこなしながら学ぶ身としては、”時間との戦い”でした。
密度の濃い時間を共有し、一緒に切磋琢磨して学んだ同期生との絆は、私自身にとって掛け替えのない財産となっています。同期生とは、価値観を共有するだけでなく、時として、各自の価値観をぶつけ合ったこともありますが、いまでは大切で貴重な思い出です。卒塾して15年が経った現在も定期的に集まり、テーマを決めてのディスカッションやフィールドトリップなど、KAILでの学びやつながりは継続しています。
KAILのセッションの中でも、アイ・エス・エル(ISL)の創設者である野田智義先生の講義は、今でもはっきりと記憶に残っています。セッションでは冒頭、映画の1シーンを見た上で、「士気を失った軍隊において、あなたが新しい指揮官として赴任したら、どのように組織を動かすか」という問いを投げ掛けられました。
当時、既に部下がおり、さらにいくつかのプロジェクトを回した経験のある私は「自分についてこい」という動かし方でしたが、人によって組織の動かし方が異なり、それぞれにリーダーシップの発揮方法があるということを学びました。つまり、リーダーシップは、人それぞれの価値観があり、どういうリーダーになるかという点については、自身の価値観に加えて、参画するメンバーそれぞれの価値観、性格や構成などによって全く異なるということです。自分自身のワークスタイルをはじめ、組織メンバーによって、自身のリーダーシップを形づくり発揮する必要があるという観点は、KAILでの1番の学びでした。
『 プライベート 』について
- あなたにとって大切なものやことは何か?
- 私にとって大切な存在は、家族、そして人との出会いです。人との出会いを通じて、太宰府での地域支援の有効性を経験しました。その後の広報文化部長時代には、コロナ禍での子ども支援を目的にフードドライブ活動をスタートさせ、銀行と地域そして子どもたちをつなぎました。
そしてその取組みは、令和7年度の福岡県食品ロス削減優良取組において大賞である“知事賞”表彰という形で評価をいただきました。

- 座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?
- 「一期一会」。人との出会いや機会を大切にし、その瞬間を全うしたいと考えています。そして、「胆大心小」をリーダーとして物事を判断するうえでの基軸としています。
- あなたの趣味やこだわりは何か
- 趣味は、夫婦で一緒に訪ねる一の宮巡りです。一の宮とは、ある地域の中で最も社格の高い社として全国に108カ所・102社があるとされています。福岡市内では、筥崎宮と住吉神社が一の宮です。神社への参拝と共に当地のグルメや日本酒を楽しみながら、1年に5社ずつ、20年掛かりで全社参拝を目指していきたいと思います。

DATA
- 名称
- 株式会社西日本シティ銀行
- 住所
- 福岡市博多区博多駅前三丁目1番1号
- 事業
- 銀行業
2026年4月時点





