KAILで広くて高い視座を得て、苦楽を共にした同期とのつながりも高めていく 舌間陽子

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か？

　託児ルーム（託児所）『アンジュブラン』を2015年2月に創業して現在、福岡市早良区と城南区で4園を運営しています。
　創業時、待機児童が問題視されていた時期であり、「オープンしたら、待機児童が殺到するだろう」と安易に考えていました。しかし、そのような展開はなく、閑古鳥が鳴く日々でした。そのうち、子どもの居ない託児施設へ通うことが苦痛になり、〝不登校〟状態になりかけたことさえあります。夫からは「代表なのだから、自分の持ち場へ足を運ぶべきだ」と諭されるほどでした。
　その頃、偶然にもアンジュブランに子どもを預けた経験のあるお母さんらが、「あの場所ができて、私は救われている」「もしも、あの場所が無かったら、今ごろ幼児虐待に走っていたかもしれない」と語る言葉を耳にしました。その瞬間、「自分のために始めた事業が、実は他人のためにもなって喜ばれ、感謝されている」ことを実感しました。いま振り返っても、私自身の転機となる出来事でした。そして〝選ばれる保育園〟を目指して、英語や水泳、体操などの習い事も園内で完結させた新たなスタイルづくりへ踏み出していく一歩にもなっています。

仕事上での強みや差別化は何か?

　《お母さんの実家代わりになりたい》というコンセプトの下、お母さんが育児の手を休め、息抜きをできることで充実した毎日を過してほしいとの思いで保育園事業を始めました。子育てに追われていた私自身の経験を踏まえ、子どもたちの保育だけでなく、お母さんらが楽になるための保育や一時預けサービスを提供している点が強みです。

今後に向けた抱負や思い、夢は何か?

　以前は、地域や地元に意識が向きがちだったものの、KAILに学んで広くて高い視座を得ることができました。そして、託児ルーム（託児所）を手掛ける保育園事業についてもスケールの大きなものにしたいと考えています。
　スケールの大きな保育園事業とは、単に売上規模が大きいとかでなく、事業上の特色や個性、さらに知名度を高めていくことで働くスタッフのモチベーションもさらに向上させていきたいと考えます。
　託児ルーム（託児所）を含めた保育園事業は、ヒト（人財）とハコ（施設）を必要としています。ヒトについては、スタッフにとって働きがいのある楽しい職場にしたいと考えます。「お母さんを助けたい」という思いで始めた事業であり、スタッフであるお母さんらにとっても「当園で働いて良かった」「好きな職場だった」と思ってもらえるように努めています。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc

　創業7年目を経った頃、会社経営や自分自身の今後について悩んでいたタイミングで卒塾生の方から紹介されて、KAILに入塾しました。入塾後、隔週で開催されるセッションでの膨大な課題には困惑しました。その後、〝点〟だった学びがつながって、〝面〟になっていくに連れて理解も深まっていきました。そして、登壇される各講師の根底に〝経営＝想い〟という共通項があることに気づきました。
　経営理念、クレド、パーパスなど想いについての表現は多様なものの、心を持って接すると、会社や環境、周囲の人々が変わっていくことを知りました。そして、人を〝巻き込む〟ことは、まさに心を持って接することだと学びました。
　KAILでは、学びと共にいろいろな方々との出会いも大きいものでした。通常では出会えない方も多く、貴重なつながりです。11カ月間にわたって苦楽を共にした同期生には、地元大手企業の方々も多く、仕事と真摯に向き合う姿勢には感化させられました。
　18期の場合、コロナ禍で前半はオンライン主体であり、後半に入り徐々に顔を合わせる機会も増えました。在塾中はビジネスライクな付き合いになりがちだったものの、卒塾後は〝めげない心〟で懇談会や懇親会を呼び掛けて、一体感はむしろ高まったような気がします。そして、18期生全体の同期会は毎年5月、18期に因んで18日に開催予定です。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?

　「お母さんのため、そしてお母さんが楽になって子育てを楽しめる」ことが、私たちの仕事だと考えます。そして、「人が好き、そして人に囲まれている時も好き」という点も大切です。

座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?

座右の銘は、「やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい」です。

あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?

ヨガやゴルフが、気分転換法や健康維持増進に役立っています。

あなたの趣味やこだわりは何か?

趣味は、ネットショッピングです。