運命的なKAIL入塾で自らの問いを立て、タテ･ヨコ･ナナメの関係性を生かして飛躍を期する 江口純一郎

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か？

　会社に入社して5～6年目ごろ、ある医療機関の建替プロジェクトの一部を担当したことが、最も印象に残った仕事です。
　大規模なプロジェクトであり、建物管理の受注を目指す営業担当者ながら、発注元の施設運用について計画段階から参画していました。そして、発注元に頻繁に出入りして様々な会議に参加し部署間のコンセンサスを取っていたこともあり、発注元からは自社の社員だと勘違いされるほどでした。
　ビルメンテナンスを本業とする当社の営業担当でしたが、大半が本業に関係のない施設運用の検討や発注先が委託する様々な業種の市場調査、仕様書の作成、入札・プロポーザルの手配・段取りと普段の業務とは全く異なる貴重な経験をすることができました。竣工前の半年間は、平日は通常業務、土日祝日は発注元で打合せや資料作成と忙しい日々でしたが、不思議と不満や疲れはなく、逆に充実した期間でした。いま振り返ってもこのプロジェクトを担当できたことは、私自身にとっての大きなターニングポイントだったと思います。

仕事上での強みや差別化は何か?

　相手の懐に飛び込んでいけることも私自身の強みの一つではないでしょうか。「人は、人によって磨かれていく」と考えており、自分自身もいろんな志を持った人たちと一緒に切磋琢磨をしていくように心掛けています。当社が手掛けるビルメンテナンス業は、人がサービスを作っていく業種であり、いろんな社員のそれぞれの思いをお客さまへ〝熱量〟として伝えていきたいと思います。

今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?

　何事も前向きに取り組むように努めています。それだけに嬉しかったことは、やはりお客さまや社員に喜んでもらったことに尽きます。「任せて安心だ」「頼んで良かった」などの言葉を聞くと、誰かのために役立っていることを実感し、私自身のモチベーションにもなっています。

今後に向けた抱負や思い、夢は何か?

　ビルメンテナンス業は現場での仕事であり、エッセンシャルワークにもかかわらず、どうしても低く見られがちな点が課題だと認識しています。ビルメンテナンス業界としての社会的地位の向上に努めていくことが重要です。そのためにも、まず当社が選ばれる企業になるように努めていきたいと思います。また、社員を育てていくことは企業としての事業拡大につながっていくので、今後も社員が生き生きと働ける職場環境づくりに注力していきたいと思います。そして、建物オーナーのみなさまには、自社不動産の資産価値の拡大に貢献していきたいと考えており、これらの積み重ねが地域の魅力向上にも寄与していくものだと思います。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc

　かつて、私が将来のキャリアを考えたときにKAILを知り、学びたいと思いました。しかし、入塾にあたっての推薦者確保のめどが立たず、断念した経験があります。今回、当社にKAIL卒塾生からKAILへの社員派遣の声掛けがあり、当社社長から勧められました。私自身としては、運命的なものを感じ、「ファーストペンギンとして、KAILへ飛び込もう」と即座に入塾を決意しました。いま振り返ってもKAILでの日々は、楽しいものでした。たしかに大変だったこともあるものの、辛いと思えることはありませんでした。多彩な講師陣の志や実体験に触れ、自らの問いを立てていく上でも大いに勉強になりました。そして、業種・業態を超えて多様性に富んだ同期生との出会いと学びは、大変刺激的なものです。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?

お互いにWin-Winの関係であることが大事です。お互いに付き合って『徳』がないと持続可能にならない点も踏まえ、Win-Winの関係づくりは重要だと考えます。

座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?

「一期一会」です。縁があって人と出会っており、それら一つ一つを大切にしていきたいと思います。

あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?

　実はKAILに入塾して、7～8キロ太ってしまったこともあり、最近ロングブレスを始めました。以前は一日一食主義だったものの、KAILに入塾して、みんなで昼食を食べるようになり、さらにセッション後の飲み会も重なった結果の体重増加です。もっとも、KAILでは19期生からリアルなセッションが再開されており、入塾する上でも本当に良いタイミングだったと思います。

あなたの趣味やこだわりは何か?

　読書に加えて、山登りやウォーキング、ゴルフなど健康を保つことに気をつかっています。山登りは、KAIL卒塾生の先輩方と一緒に登る機会も多く、今年で20周年を迎えるKAILには今後も数多くのリーダーを輩出していってほしいと願っています。
　そして、地域の活性化にもつながっていくように今後も碧樹会のタテ・ヨコ・ナナメの関係を大切にしていきたいと思います。