垣根を越えた活発な議論がより良い解決策を導くことをKAILで気づいた 伊瀬知晃

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か？

　かつて当社の資産活用部に所属していた時、博多駅近くに駐車場を所有する不動産オーナーの方から、所有資産の有効活用についての相談を受けたことがあります。
　博多駅近くの駐車場は好立地であり、一般的な賃貸住宅以外でもホテルや一括貸しのオフィスビル、飲食ビルなど幅広い提案が可能な物件でした。そうした中、福岡市内で最も需要の高い賃貸マンションである、単身赴任者らを対象にした家具・家電付き、食堂・大浴場完備の単身赴任者向けマンションを提案しました。
　当時、福岡市内に類似物件がいくつかあり、それらをベンチマークに検討を重ねて、最も適した間取りや住宅設備を備えたプランを不動産オーナーの方に提案しました。提案したプランが採用されて、博多駅近くの駐車場跡地に単身赴任者向けマンションが誕生すると、想定通り上場企業の支店長や役員クラスの入居が相次ぎ、高いステータスを備えた高収益物件になっています。そして、この仕事が、私にとって最も印象深い仕事になりました。
　そして、私が手掛けた単身赴任者向けマンションは現在、築20年余りを経過しても高稼働率の高収益物件であり続けています。毎年、入居されている単身補任者らを集めての忘年会が開催されており、住まいを通じての出会いやつながりが生まれている物件を手掛けたことを有難く思っています。

今後に向けた抱負や思い、夢は何か?

　現在、当社の役員を務める一方、担当する事業本部やグループ会社などの経営を手掛けています。自社の経営会議に参加する機会が増え、「100年以上続く会社になるために何をすべきか」について考え、今後は具体的な取り組みを実行していきたいと思います。
　一方、KAILで学んだ経験から当社を福岡にある一企業ではなく、もっとグローバルな視点で日本や世界における立ち位置も踏まえながら、当社の事業展開や将来構想について考えていきたいと考えます。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc

　KAILでは、従来の経験に基づく固定観念を打破し、利他の心や志を持つことの大切さを学ぶことができ、貴重な機会になりました。入塾以前、指示されたことを処理していくかしか考えていなかったことを大いに反省しました。
　そして、自分自身で「何のためにするのか」「何ができるか」を考えていくように心掛けています。入塾後、他のメンバーに意見を求めることが増え、そこでの気づきを通じて、常に自分自身で「固定観念にとらわれていないか」を自問するようになりました。契機は『ジブンガタリ』という、初対面の塾生同士が半生を語る場でした。自分の知らない世界を知り、見えないものを見ることができるように思えました。
　また、井上潤吾氏の講義では、「会社は何のために存在するか」「なぜそこで働くのか」というパーパスを取り上げられました。この経験で自分自身と向き合うことで自らの軸を持つことができたと考えます。
　KAILでは課題に対して、自分一人だけでなくチームとしても解決法を考えていきます。異なる考えを聞くことで新たな気づきを得られ、広がっていくことで解決の仕方も変わることを実感しました。
　当社の職場においても同様です。課題に対して一人で考え込まず、部署や役職の垣根を越えたメンバーと議論を交わすことが、より良い解決に向けて大事だと気づきました。またKAILプロジェクトでは、学びを実践することで知識が深まり、自社の課題解決に向けて自分事として取り組むことができました。

『 プライベート 』について

座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?

座右の銘は「継続は力なり」であり、愛読書は『７つの習慣』です。

あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?

基本的に「走る」ことで気分転換や健康維持を図っています。

あなたの趣味やこだわりは何か?

　健康維持も兼ねて、フルマラソンを走っています。年間に4～5回の大会を申し込み、大会当日に向けて練習しています。何かの目標がないと、つい疎かになってしまいがちなので、そうならないように努めています。また、出張でも走る道具を持って行っており、出張先で走ります。特に初めての場所を走るのが、楽しいです。やはり、不動産会社の人間だけに知らない場所を走ることが好きみたいです。
　こだわりの一つとして、ランニングシューズはナイキの『エアズーム』というクッション性の高いシューズを使っています。