KAILで受講した中村哲先生の言動や足跡が一歩前へ踏み出す勇気になっている 近藤真哉
近藤真哉(こんどう・しんや)
西日本鉄道株式会社 鉄道事業本部運転車両部安全推進課長
第16期生
『仕事』について
- 印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
- 西鉄天神大牟田線の高架工事に現場責任者として携わったことが、印象に残っている仕事です。学生時代、瀬戸大橋のような大きな構造物を作ってみたいと思い、土木工学を志しました。入社後は、割と保守メンテの仕事が多かったものの、高架工事の担当となった際に土木を勉強し直して、ようやく土木技術者になれた気がしました。
高架工事は、2023年8月に仮線・別線から高架の本線へ切り替わりました。そして、2024年3月に桜並木駅が開業し、完成が近づいています。私が携わって以来約10年、形として出来上がった高架橋を見ると感慨深く、「土木技術者になって本当に良かった」と実感しています。
- 仕事上での強みや差別化は何か?
- 責任感だと思います。
自分が置かれた環境において、最善を尽くすことを心掛けています。
- 今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?
- 子どもが無事に成長してくれたことです。長男が心臓の病気で、生まれた翌日に手術しなければなりませんでした。その影響で小さい頃は、入退院を繰り返していたものの、スポーツに打ち込むことで次第に体も強くなり、2024年に大学に入学しました。これからも心配は尽きないでしょうが、彼にはこれまで頑張った分、これからの人生を大いに楽しんでほしいと思っています。
- 今後に向けた抱負や思い、夢は何か?
- 会社人生も終盤に差し掛かっており、最近は「後進に何を残せるのか」について考えるようになりました。
自分ができる範囲で「今のうちに種をまくことはないか」ということを考え、行動に移していきたいと思います。
『 KAIL 』について
- KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc - 最も印象に残ったセッションは、アフガニスタンで人道支援に取り組まれていた中村哲先生の講義です。全く先行きが見通せない中、「とにかく行動あるのみ」と、自ら現場の先頭に立ち続けた中村先生の行動力、現地の方々と同じ夢を持って、働く人を大事にする思いやり、愛情をもって接する人間力に感銘を受けました。以降、書籍やメディアでの中村先生の言動や足跡を振り返り、壁にぶち当たった時や弱気になった時、一歩前へ踏み出すための勇気を頂いています。
『 プライベート 』について
- あなたにとって大切なものやことは何か?
- 家族の健康です。子どもが病弱だったことから、毎日健康に過ごせることが嬉しく、また大切に思っています。
- 座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?
- 好きな言葉は、「一隅を照らす」です。尊敬する中村哲先生が大事にされていた言葉でもあります。
鉄道事業は、運行・保守・管理の各分野で安全を守る人々の力の結集で成り立っており、この言葉には相通ずるものがあるように感じています。鉄道の安全を守っていくには、この「一隅を照らす」ことの継続が必要です。この言葉をこれからもずっと大切にしていきたいと思っています。
- あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か? - KAIL在塾中から始めた毎日のウォーキングです。1日1万歩以上を目標にして4年半続けています。仕事で出張した際も、ぶらぶら歩いて行った先の街並みを楽しんでいます。
DATA
- 名称
- 西日本鉄道株式会社
- 住所
- 福岡市博多区博多駅前三丁目5番7号
- 事業
- 鉄道および自動車による運送事業、利用運送事業、航空運送代理店業、通関業、不動産の売買および賃貸業、ホテル事業、その他
- 会社URL
- https://www.nishitetsu.co.jp/ja/index.html
2024年3月時点