KAILでは講義での成功談に加え、後日聞いた失敗談も清濁併せ学んだ 神山勝司
神山勝司(こうやま・かつし)
九州電力株式会社 DX推進本部 DX推進部長
第6期生
『仕事』について
- 印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
- 東日本大震災後ほどなくして、当社社長の政策秘書に就任しました。まさに電力業界において、激動の時代でしたが、社長が出席する会議への同席などを通じて、多くの経験をさせてもらいました。当時、日本初の原子力発電所再稼働に関して、わずかではあるものの貢献できたことはとても印象に残っています。
- 仕事上での強みや差別化は何か?
- 国の機関や大学、グループ会社など、産学官への出向を通じて、様々な分野の方々と一緒に仕事をさせてもらい、また、KAILにおいても、非常に多くの方々と出会うことができました。こうした人的な繋がりが、まさに私の強みになっていると思います。
また、当社において、保守や施工管理、計画、研究、企画、事業管理、営業、人事、秘書、経営、DXなど、多くの職種を渡り歩きました。特定業務において、これといった強みは見当たりませんが、強いて言えば「パソコン好きのIT技術者である」ということが差別化の一つになっているのかもしれません。
- 今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?
- 日本におけるIT企業のパイオニアだった株式会社コアラ(現株式会社QTmedia)が、当社のグループ会社である株式会社QTnetの子会社になったタイミングで、代表取締役社長という重責を担うことになりました。社名や事務所、組織、人事制度、ビジネスターゲット、社内システムなど多くことを一新しながら、激動の毎日を過ごした結果、業績をV字回復させるとともに、従業員満足度調査において、20ポイント余りアップできたことは、とても嬉しい思い出です。
- 今後に向けた抱負や思い、夢は何か?
- 退職後、可能であれば日本語のオンライン教師になりたいと思っています。以前、中国、モンゴル、タイの高校生らを対象に日本語を教える機会を得て、将来のある海外の若者らに影響を与えることができたことは、非常に素晴らしいものでした。 また、私自身、オンライン英会話を通じて、言語だけでなく、各国の生活や文化を学ぶことは、とても有益な経験となっています。
近い将来、生成AIがオンライン教師の役割に取って変わりそうな気もしますが、何とか実現したいものです。
『 KAIL 』について
- KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc - KAILでは、本当に多くのことを学びました。その中でも、「リーダーが100人いれば、100通りの姿があり、それで良いのだ」という気付きを得たことは、とても有意義な学びとなっています。ちなみに、講義中に華々しく語られる講師の成功談もさることながら、卒塾後、同窓会組織である碧樹会のイベント等のお酒の入った席で耳にする講師の失敗談は非常に興味深く、違う意味で多くの学びを得ることができました。
『 プライベート 』について
- あなたにとって大切なものやことは何か?
- 想いや熱意のある人と交流することは、大切なことです。特に、若い世代との対話は、私にとって重要なことだと考えています。
2010年から携わっている『高校生のための日本のリーダー養成塾』では、3度のクラス担任を経験させてもらいました。今でも多くの教え子たちと頻繁に連絡を取り合っており、年に数回は、直接会うなどして様々な刺激を受けています。
- 座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?
- 時に既存の考えにとらわれてしまう自分への戒めとして、「逆亦是真也(逆もまたこれ真なり)」を座右の銘にしています。
愛読書は色々とありますが、その中でも、塩野七生著の『ローマ人の物語』は、大好きな本の一つで、組織を考える上でも色々と参考にしています。本著で活き活きと語られる「ユリウス・カエサル」は、清濁併せ飲む度量と優れたバランス感覚を持っており、私の尊敬する人物となっています。
- あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か? - 週末、テニスやバドミントンで汗を流すとともに、移動の際、極力歩くようにすることで、健康維持に努めています。また、パンデミック中に始めたピアノが思いのほか、気分転換に役立っています。
- あなたの趣味やこだわりは何か?
- 体を動かすこと、特にラケット競技は何でも好きです。
40代後半に一念発起して始めた英会話は、飽きっぽい私の性格にしては珍しく続いており、ほぼ毎日、オンラインでお気に入りの先生と英会話を楽しむとともに、空いた時間に海外のドラマや日本のアニメを英語で視聴するようにしています。
DATA
- 名称
- 九州電力株式会社
- 住所
- 福岡市中央区渡辺通二丁目1番82号
- 事業
- 発電事業、小売事業(電気・ガス販売)ほか
- 会社URL
- https://www.kyuden.co.jp/
2024年3月時点