福岡市の環境行政を推進しながら、マインドフルネスやウェルビーイングの向上を図る 中村卓也

中村卓也(なかむら・たくや)
福岡市 環境局長
第7期生

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
 2023年4月1日付で福岡市環境局長に就任し10年ぶりに環境行政の現場に戻ってきました。福岡市は2040年度、国より10年前倒しでの温室効果ガス排出量実質ゼロという目標を掲げて、目標実現に向けた多彩な取り組みを進めています。
仕事上での強みや差別化は何か?
マインドフルネスやウェルビーイング向上のための取り組みを公私にわたり実践しています。
今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?
 第3セクターによる清掃工場建設では、福岡市から出向して資金調達を担当しました。世界を飛び回る海千山千の銀行団担当者らを相手に1年半もの間丁々発止を繰り広げました。その結果、福岡市としては異例のプロジェクトファイナンスという手法で約250億円の資金を調達できたことは貴重な経験でした。
 一方、2022年4月にまちづくりエリアの分譲予定地を完売したアイランドシティは着任当時、まだ道路も通っていない更地の状態でした。『環境共生』『健康』『こども』『みんなで関わる』の4つをコンセプトに掲げて、何もない状態から民間企業と共に一緒になって街の価値を上げていくことに真剣に取り組んだことは、いま振り返ってもいい思い出です。
今後に向けた抱負や思い、夢は何か?
 「地球沸騰化の時代が到来した」と言われるように、環境問題はもはや将来の話ではなく、すでに顕在化している喫緊の課題です。「脱炭素のまちづくり(カーボンニュートラル)」「循環のまちづくり(サーキュラーエコノミー)」「自然共生のまちづくり(ネイチャーポジティブ)は相互に影響し合うことがわかってきており、福岡市ではこれらを統合的・一体的に進めていきたいと考えています。
 また、環境問題を社会全体で取り組んでいくためには、この分野をビジネスチャンスととらえる企業と連携して新たなイノベーションを促していくための施策や、市民や事業者の行動変容を促すための広報・啓発に重点を置いた施策に取り組んでいきたいと考えています。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc
 民間との合弁会社への出向や官民協働によるまちづくりを経験した後、市役所の人事課に「市のリーダーとなる人材は今後、民間企業との交流を深める機会を増やすべきだ」と直談判しました。その後、人事課長から勧められて、九州・アジア経営塾(KAIL)に入塾しました。
 殻を破れ――。KAILの初代塾長だった四島司・福岡シティ銀行頭取の言葉を胸に刻みながら、KAILではリーダーとしての志や価値観を涵養し、変化の激しい時代を切り拓いていくための知恵を体得することができたと思います。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?
 セカンドキャリアのデザインづくりや学びなおしが今後、大切だと考えます。KAILに学んだ碧樹会のメンバーでも50代後半から60代前半の会員が増えており、自らのキャリアの振り返りや業務スキルの棚卸し、会員間でのネットワークづくりなどに取り組むことが大切になるでしょう。
座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?
 好きな言葉は、「私は今までに一度も失敗したことがない。電球が光らないという発見を2万回も成し遂げたのだ」(トーマス・エジソン)です。
あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?
マインドフルネスやウェルビーイング向上のための実践
あなたの趣味やこだわりは何か?
趣味は山登り、旅行、野球、読書など。

DATA

名称
福岡市役所
住所
福岡市中央区天神1丁目8番1号
会社URL
https://www.city.fukuoka.lg.jp/
2024年3月時点

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