自らの生き方をKAILで検証し、学びや出会いを糧に新たな飛躍を図る 相馬陽胤

相馬陽胤(そうま・きよたね)
日本メディカルプロパティマネジメント 代表取締役社長
第10期生

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
 東日本大地震は、私の人生を変える大きな出来事でした。私の根元は、福島県の旧相馬中村藩領(福島県相双地域)です。東日本大震災によって多くの関係する人や物を失いました。しかしながら、震災を通じて人との絆や故郷への想いは深まったと感じてもいます。
 東日本大地震の発生から一週間も経たないうちに被災地を訪れたところ、中村城跡付近をはじめ城下町だった所の岩盤は堅く、被害は少ないものでした。現地に立った私は、「先人らが、同じような目に子孫を合わないために取り組んだ、まちづくりや都市計画の賜物だった」と、感じました。震災を通じて「昨日の連続で今日があるわけではない。」「後世の人たちのためにも責任を持って、日々一所懸命に今この場所を全力で生きなければいけない」ということを実感しました。
 KAILに入塾して、これまでやってきたことに間違いがなかったことを確信しました。そして、正しいことを一生懸命にやっていくことの意義や自分の信念に従って正直に生きることの大切さと多くの技術を学びました。
今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?
 社員が結婚して、子どもが生まれ、そして家を建てる話などを聞くことが、一番の喜びで大変嬉しく思っています。未来への投資が出来ることは社員にとって会社が安定した基盤であり、子どもや孫に対しても自信を持っている存在となっていることの証左で有ると考えますと、感慨深いものがあります。会社を通じて、いろんな人たちがつながり、地域的にも縁が広がっており、企業としての収益以上に社員や仲間・近隣住民の笑顔を有難く思います。
今後に向けた抱負や思い、夢は何か?
 現在、グループ会社のゴルフ場やホテルの取締役も務め、さらに地元の商工会議所で理事をしていると、「人口減少が進んでいく中で日本の地方都市が抱えている、厳しい現状」という事態に直面しています。
 例えば、福岡県内で4番目の都市である飯塚市は、自分たちが思っている以上に全国的には無名です。このような都市が全国に多くありますが、今後、尖ったことをするなど地方都市ごとの特色を持たなければ底が抜けたような未来が待っているかもしれません。地域が沈んでいくと、社会インフラでもある医療機関も衰退していく可能性が高まります。地域医療を施設整備面から支援している我々としては、地域社会のため、そして次世代のためにも「日本に生まれ育ってよかった」「ご先祖さまや諸先輩に感謝している」と実感できるような世の中にしていきたいと行動しています。
 医療機関は教育機関同様に民と官が混在している珍しい業界でもあります。そのため、医療経営においては、民間感覚での改善活動による良化の可能性が数多く見られます。施設管理を通じて医療経営に貢献することで、社会保障費の抑制を達成していきたいと思います。このことが次世代の更なる可能性に寄与すると確信しています。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc
 以前からグループ会社の卒塾生にKAILの課題図書や推薦図書を教えてもらって、読んでいました。実際に入塾して、ISL代表理事の野田智義講師、東洋思想の田口佳史講師、ボストンコンサルティンググループの井上潤吾講師、元本田技術研究所取締役の石原信行講師、大和ハウス工業最高顧問の樋口武男講師らから多大な影響を受けました。中でも田口講師とは、セッションで繰り広げた質疑応答がきっかけになって現在でもオンラインやリアルでの学びを続けています。そして11カ月間、共に学んだ同期生36人からの刺激や学びは大変有難く、現在でも定期的に集まっています。また、筑豊に縁のある卒塾生による『筑豊KAIL会』など縦横斜めで卒塾後も刺激を頂戴しています。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?
 私にとって大切な存在は、素晴らしい環境を与えてくれた自国であり、家族・親戚であり、人生の先輩の方々です。そして、先祖さまに対しても恩返しをしていきたいと思います。一方、次世代には、「日本に生まれて育って良かった」と自らの環境に感謝してもらえるように全力で社会貢献に取り組んでいます。
座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?
座右の書:言志四録、貞観政要
座右の銘:『Gowherenobodyhasgone,Dowhatnobodyhasdone』『人生の本舞台は常に将来に在り』
あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?
 「笑うこと」が大切な気分転換であり、健康維持増進につながると考えています。笑うために、漫才や落語など見たり聞いたりするのが好きです。KAILの仲間に会うと、「前向きに頑張ろう」という気持ちになるので、KAILメンバーとの接触機会も大切にしています。

DATA

名称
日本メディカルプロパティマネジメント
住所
〒814-0001福岡市早良区百道浜2-4-27AIビル8階
事業
ヘルスケア施設管理、設備管理、免震点検、その他点検、各種工事、コンサルティング
会社URL
https://nmpm.jp/
2024年3月時点

CONTACT
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