学び続ける源泉は〝好奇心〟。KAILでの学びが〝社内転職〟の法人営業でも生きた 寺野智和

寺野智和(てらの・ともかず)
NTTコミュニケーションズ株式会社 九州支社第二ソリューション&マーケティング営業部門 担当部長
第19期生

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
 KAILを19期生として卒塾した2023年の7月、NTTドコモ株式会社から法人営業部門であるNTTコミュニケーションズ株式会社へ出向したことです。主に九州の県市町村を対象にした「自治体営業や新しいサービスを用いて様々な企業との協創ビジネス創出」を担当しています。
 もともと、NTTドコモ株式会社にネットワーク技術職として入社し、基地局の建設や光ケーブルなどの伝送路網の構築など通信サービスを縁の下から支える役割を担当しており、お客様と直接向き合う法人営業は、いわば〝社内転職〟のような感じで異動となりました。卒塾のタイミングとあいまって印象に残っています。
仕事上での強みや差別化は何か?
 1998年に入社し、約四半世紀に及ぶ会社員生活のほとんどを技術職として過ごしてきました。今回、九州地区での法人営業において、ネットワーク技術に強いという点は、セールスポイントの一つになるのではないでしょうか。九州の各自治体や企業においては、DXやデジタル化などへのニーズが高く、それだけに地域の課題解決や社会貢献にもつながるような有意義な提案をしていきたいと日々、取り組んでいっております。
今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?
 2016年4月に発生した熊本地震では、サービスの大動脈とも言える伝送路も大変危うい状況となりながらも全国からの応援を得て、通常ではあり得ないほどの短期間で復旧させることができました。地震の影響で発生した物理的な故障に対して、人員や物品などを駆使した迂回対処などを図り、お客様に影響させることのない迅速な応急復旧に努めました。私自身も1週間余り泊まり込み状態で対応に当たることでお客様の大切な通信を収容する高速・大容量のバックボーンネットワークを維持することができました。その結果、九州エリアを孤立させることなく、つながり続けることができたことは、いま思い出してもしびれるような経験でした。そして、何よりも被災や余震などで不安を抱えるお客さまにとって命綱とも言える通信インフラを提供し続けられたことを嬉しく思います。
今後に向けた抱負や思い、夢は何か?
 いまや、通信インフラは、重要なライフラインの一つになっています。今後とも、地域に密着しながら、通信だけでなく様々なサービスのプラットフォームとして、みなさまの生活を豊かにするお役立ちを提供し続けたいと考えています。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc
 入社以降、業界の変化の速さに驚いて、「学び続けなければ生き残れない」と危機意識を持ってから、様々な本を読み、多様な学びをするということは、社会人になってから続けてきました。だから、KAILで与えていただいた大量の書籍も、むしろ楽しく見聞を広げながら摂取できたと感じています。それよりも、超一流の講師陣の呼吸を感じながら、時には厳しく、時には激しく丁々発止のやり取りを通して講師の生き様や智慧を咀嚼しながら血肉にできたことを大変ありがたく感じています。
 それに加え、講義後の熱い状態で冷たい液体を流し込みながら“外化(アウトプット)”したり、いろいろな悩み相談など真摯にサポートしあえる同期という存在は、真の意味で〝人脈らしい人脈〟という生涯の財産がつくれたことを、とても嬉しく思います。この繋がりは人生においても、ビジネスにおいてもつながり続けるものと確信しています。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?
 家族みんなで佐賀のプロバスケットチームである『佐賀バルーナーズ』を応援しています。SAGAアリーナ建設に先立って誕生した『佐賀バルーナーズ』は、地域に根差し、地域を盛り上げる活動を続けていることにも好感を持っています。チーム応援を通して地域愛を育んでいくことは、新たな地域コミュニティの形成につながる可能性を持っているし、実際に新たな交流や出会い、気づきなどを楽しみながら応援できています。残り2秒でもゲームの勝敗が揺れ動く可能性があるこのスポーツは一度ハマると中毒性がありますよ!
座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?
 座右の銘は、福岡県出身で宰相に就いた廣田弘毅の「自ら計らわず」です。廣田弘毅は城山三郎著『落日燃ゆ』の主人公であり、私心や時世に囚われることなく、揺るがぬ信念を貫いた廣田弘毅の生き方そのものを示す言葉だと受け止めています。
あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?
 気分転換は小説を読むことです。中でも五木寛之さんの「戒厳令の夜」は話のスケールが大きいため、日常の疲れを吹き飛ばしてくれます。
あなたの趣味やこだわりは何か?
 「学ぶ」こと自体が、趣味を超えてライフワークになっているように思います。なので、学び続けること自体が楽しく、苦を感じません。時々、「なぜ、そんなに学ぶことに貪欲なのか」と尋ねる人もいます。「知りたい」「知識を活かして何を生み出したい」「誰かに貢献したい」との思いが強く、フットワークも軽い方なので、結果的に学びに対して貪欲に映っているのではないでしょうか。

DATA

名称
NTTコミュニケーションズ株式会社
住所
(九州支社)福岡市中央区渡辺通2-6-1 西鉄薬院駅ビル
事業
国内電気通信事業における県間通話サービス、国際通信事業、ソリューション事業、及びそれに関する事業など
会社URL
https://www.ntt.com/
2024年3月時点

CONTACT
お問い合わせ

092-726-1861
受付時間 9:00~17:50(平日火曜~金曜)
Translate »