病院コンサルタントとしての技量をKAILで磨き上げ、新たな飛躍を期す 内田大蔵

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か？

　これまで手掛けてきた業務において、印象に残っている仕事は、500床規模の自治体病院(急性期)に企画スタッフとして常駐したことです。
　当初は、病院コンサルティングの担当者として、2005年頃から定期的に訪問し、各種調査をはじめ計画の策定や実行支援を手掛けました。そのうち、自治体病院側から私に「常駐してほしい」という話がありました。その結果、2008年4月～2012年3月の4年間、自治体病院に常駐しました。
　常駐時、「経営担当」という肩書きの名刺も与えられた私は、医療機関としての収益拡大や運営コストの適正化、さらに基本構想や中期計画の策定などに取り組みました。そして、所定の成果を上げて一旦、会社に復帰しました。その1年後、自治体病院から再度の常駐依頼が来て、再び自治体病院へ赴任することになりました。2回目の常駐は、2013年4月～2016年3月の3年間でした。私が常駐した自治体病院は今日、地域の急性期医療を支える基幹病院として、重要な役割を担っています。また、がん診療連携拠点病院・基幹災害拠点病院としての機能も強化しつつ、医療圏内で唯一の三次救急医療も担っています。私の常駐時の病院事業管理者をはじめ、院長や事務局長、看護部長ら7人は生涯の仲間であり、いまでも年に2，3回集まっており、意義深い仕事だったと思います。

仕事上での強みや差別化は何か?

　病院コンサルティングでは、医療現場に飛び込んで現場スタッフと一緒になって改善に取り組んでいく姿勢が強みです。中期経営計画や収支計画の策定に止まらず、計画の実行支援も手掛けており、大規模病院の場合、年間で数億円を改善した実績もあります。
　個人的にも、見た目のきれいな計画書や企画書、立派な体裁の報告書よりも実際に実行し、具体的な成果を上げていくことが大事だと考えており、これらも強みだと考えます。

今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?

　たとえ、その時々に大変であっても、いまから振り返ると、「あの時、いろんな人たちと一緒に頑張った日々は、充実していた」ということが多く、いまでは感謝する気持ちになっています。
　KAILのセッションに登壇されたNPO法人まるの樋口龍二代表理事からのメッセージである「相手が最高の自分を発揮できるような接し方を心掛けている」との言葉は、公私ともに人と関わる上で大切にしています。

今後に向けた抱負や思い、夢は何か?

　日々、暮らしている身近なところに安心して受診できる病院があることは、地域の安心にもつながると考えます。地域にとって大切な財産の一つが医療機関であり、病院を存続させていくことは大変重要なことです。
　私たちは、医療現場で働く人たちと一緒に地域医療を支えていきます。そして、医療人材が継続的に地域に必要なサービスを提供していくことを通じて、〝人が集まる地域づくり〟にも貢献していきたいと思います。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc

　思い出深い2回の自治体病院出向から戻って来た、2016年に病院コンサルティング事業部の部長に就任し、福岡本社へ異動しました。そのタイミングで上司からKAIL行きを命じられ、KAIL13期生として入塾しました。
　KAILでは、いろいろな学びを得た中、ローランドベルガー日本法人の遠藤功会長の「いま・ここを生きる現場にこそ、未来につながる戦略の芽が潜んでいる」という言葉を耳にしました。コンサルタントとして仕事をしていく上で大切にしていることと重なり、印象に残っている教えです。そして、KAILで一緒に学んだ同期生も私にとっては、大きな財産です。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?

　普段から関わってくれている周りの人（家族、友人、上司、顧客）は、大切な存在です。周りの人に助けられて、今があると考えており、周りの人たちとの関わりをこれからも大事にしていきたいと思います。

座右の銘や好きな言葉、愛読書は何か?

座右の銘は、「起きていることはすべて正しい」です。この前提に立ち、「自分が何ができるのか」ということについて考えるようにしています。

あなたの気分転換法や
健康維持増進の取り組みは何か?

健康の維持・増進に向けては週に2回、スポーツジムに通っています。
人と話すことが私にとってのストレス解消であり、好きなことは飲み会や食事会で人と話すことです。

あなたの趣味やこだわりは何か?

　こだわりは特にないですが、最近の出来事としては、いつも同じ美容師にカットしてもらっていますが、家族も同じ美容師のところへ通っており、さらに会社の部下の中からも、その美容師のファンが登場し、不思議な縁として広がっていっています（笑）