KAILでの学びが県庁マンとしてのオールマイティな職務に磨きを掛けた 上野孝徳

上野孝徳(うえの・たかのり)
甘木鉄道株式会社 総務営業部長
第2期生

『仕事』について

印象に残っている仕事もしくは出来事は何か?
 福岡県庁の職員として37年間勤務した中、印象に残っている仕事を挙げると、ベトナム路線誘致(2003年)、京築地域の振興(2007年~2009年)、・シリコンバレーミッション(2013年、2014年))の3つです。
 なかでも印象的だったのは、京築地域の振興でした。京築地域は、住んでいる人たちからも「京築には何も無い」という声が聞かれました。しかし、現地を訪ねると、おいしい食をはじめ、神楽に代表される伝統芸能など魅力的なものがたくさんありました。
 そこで、京築地域アメニティ都市圏構想を策定し、情報の力、産業の力、文化の力による地域振興に取り組み始めました。情報の力として、『京築まるごとナビ』というWebサイトを立ち上げ、情報発信を担う京築地域ディレクターを100人養成しました。また、産業の力として自動車関連企業の誘致に尽力しました。
 一方、文化の力としては、京築地域に残る20を超える神楽団体による公演を地元京築だけでなく福岡地域でも開催しました。また、『山内神楽講』によるタイ・バンコク都の芸術劇場でのこけら落とし公演も行うことが出来ました。特に、2009年度には年間109日も現地に滞在しており、地元の人たちからも「京築に住んだらどうか」と何度も言われるほどでした。
仕事上での強みや差別化は何か?
 土木、保健所(理容・美容・クリーニング・旅館・公衆浴場・飲食店・病院監視)、国際交流(外務省・在大韓民国日本国大使館)、科学技術(ふんおかIST)、企画、空港、九大学研機構、広域地域振興、農政、Ruby・コンテンツ、中小企業振興事務所、久留米リサーチパーク……。37年間の福岡県庁職員時代には、17カ所で勤務しました。
 現在、10部ある福岡県庁の知事部局のうち6部で仕事をした経験があり、結構オールマイティ的な存在だったのかもしれません。常に「仕事を楽しむ」「同じ仕事はしない。同じ部署でも、2年目は1年目に仕事を追加してもらう」「とにかく現場にいく」を信条に従事しました。
今迄で一番嬉しかった事、大変だった事は何か?
 福岡県庁入庁時から海外勤務を希望していました。1991年、外務省に1年間出向し、その後3年間は外務省職員として、在大韓民国日本国大使館に赴任しています。福岡県庁職員としては2人目となる大使館勤務でした。韓国・ソウルの在大韓民国日本国大使館では、兼領事業務を担当し、1日あたり2,000人を超えるビザの発給を担当した経験があります。
今後に向けた抱負や思い、夢は何か?
 私自身のセカンドキャリアでは、自らの強みを生かし、仕事を通じて社会への恩返しをしていきたいと思います。
 一方、個人的には伝統工芸が好きで伝統工芸の担い手らとの交流を続けていきながら、伝統工芸が今後も存続できるためのお手伝いが出来れば幸せです。

『 KAIL 』について

KAILでは、どんな学びを得たのか?
※印象に残ったセッション、講師や同期生の言葉、出来事・エピソードetc
 福岡県庁からのKAIL派遣は、私が最初でした。入塾してみて、「同期生はすごい人たちばかりだ」「みんなの意気込みは、すごい」という印象が残っています。
 初代塾長だった四島司塾長は、しっかりとした基軸(価値観)を持ち、批評家・傍観者でなく、第一人称で「私がやる」ことを実践されている方でした。そして、「“心に北極星を”という大きな目標を立てて、志を高く持ち、進んでいく実行者たれ!」と説かれており、その資質(先見性、洞察力、構想力、説得力)には、深い感銘を受けました。
 また、社会システムデザイナーの横山禎則氏による「縦割りの中に横串を入れる」は、行政マンとして深く肝に銘じました。「悪循環を考えて、考えて考え抜いて、好循環を発見する」も大いに参考になっています。一方、中村哲氏は、衝撃的でした。医師だった中村氏による灌漑事業は、まさに「誰も行きたがらないところに行き、誰もやりたがないことをする」ことの実践だと感動しました。
 入塾以前も外郭団体への出向などで民間の人たちと一緒に仕事した経験はあったものの、KAILを通じて一気にヨコのつながりが広がりました。その後、県庁内においては、商工畑での仕事が多くなり、KAILの学び、人脈がいろいろな場面で生きています。

『 プライベート 』について

あなたにとって大切なものやことは何か?
 すべてに「感謝」の気持ちを持つべきだと考えます。いま置かれている状態に感謝すると、自然と不平・不満が起きなくなります。そして、仕事をさせていただいていること自体に対して、感謝の気持ちが湧き上がります。
あなたの趣味やこだわりは何か?
雅楽、酒蔵めぐり(城島酒蔵びらき、山口酒造場(庭のうぐいす)会員)
小石原焼の窯元巡り(年2回小石原民陶むら祭)、久留米絣工房巡り
干支人形(中村信喬先生、太宰府天満宮、英彦麓、日田東光堂土鈴)

DATA

名称
甘木鉄道株式会社
住所
〒838-0068福岡県朝倉市甘木1320番地
事業
第1種鉄道業、物品販売業
会社URL
https://www.amatetsu.jp/
2024年3月時点

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受付時間 9:00~17:50(平日火曜~金曜)
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