「碧樹館プログラム」では、組織内部から行動を起こし、新たな躍進への道を切り開く変革ミドルの育成を行います。
地域経済の自立・発展のためには、地域に根ざした新規産業を興すことや地方分権に基づく構造改革など様々な取組みが必要です。
その中でも、今我々が最も喫緊の課題であると考えるのは、既存企業・組織の変革です。経済の成長のためには、新たなベンチャービジネスを立ち上げることも必要ですが、一方では、ヒト・モノ・カネ・情報に代表される経営資源を比較的豊富に抱える、大規模・中規模の既存企業が新たな成長のステージに向けて自ら変革することが欠かせません。
九州内においても、ベンチャービジネス支援については、様々な仕組みが整備されつつありますが、既存企業・組織の変革を実行しうる意図的な人材育成の仕組みの構築は、まだ緒についたばかりです。
「碧樹館プログラム」では、この仕組みを、九州内において、各企業・団体毎ではない、業種間を超えた他流試合の場として提供します。
「碧樹(へきじゅ)」という言葉は、禅語の「清流無間断 碧樹不會凋:清流(せいりゅう)間断(かんだん)無(な)く、碧樹(へきじゅ)會(かつ)て凋(しぼ)まず」に由来しています。これは、清らかな流れは絶えることなく、常緑樹の青さも衰えることがないことを表し、求める心を堅固に持ち続けることと不断に努力することの大切さを強調するために用いられる言葉です。常に変わることなく生き生きとした青さを保ちつづけている「碧樹」に象徴されるのは、我々が等しく持つべき完成に向かって努力する心です。「碧樹館( へきじゅかん)プログラム」では、そのような心を持った、行動できる次世代のリーダー群を輩出したいと考えています。
碧樹館プログラムでは、次世代のリーダーに求められる4つの資質に焦点をあてます。自らの「物差し」としての価値観を基礎に、分析力と想像力で問題を発見し解を創造でき、実際の価値創造に向けて、情熱と勇気をもって 人と組織を動かしていける人財が碧樹館プログラムの目指すリーダー像です。
企業トップや経営・哲学・比較文化などの最先端の研究者を講師に招き、価値とは何かを自ら定義できる全人格的なリーダーへの成長のためのモジュール
問題解決の道筋を考える論理的・戦略的思考能力やビジネス全体を構築する能力などの経営リテラシー、さらには、戦略的リーダーとしての生き方・考え方を、一流のコンサルタントやビジネススクールの教授から修得するモジュール
大きな変革に取り組む先達や研究者から、個と組織のダイナミクスや変革のプロセスを修得し、変革への情熱と熱意を持つリアル・チェンジリーダーへの進化を目指すモジュール
ISLとは公徳と創造力を兼ね備え、情熱と志をもって変革と創造を率先する「あまねく公」のリーダーを輩出し、社会全体のイノベーションと日本再生を牽引することを目的とする、社会変革のための全人格リーダーシップ教育機関です。
碧樹館プログラムではISLと連携し、経営者育成・リーダーシップ教育を実施しています。
●セッション
講義と塾生同士の討議を通じて、自らの知恵の醸成を目指します。
●寺子屋式リーダーシップ対話
各界のリーダーの経験談を伺い、対話を行うことで、自らの志を磨きます。
●グループ学習
各モジュールにおいて、6名単位のグループを編成します。常に学びを共有し、互いに切磋琢磨することを通じて更なる視野の拡大・思考の深化を図ります。モジュールが切り替わる際に編成を組み替え、新たな刺激を喚起します。
各セッションや寺子屋式リーダーシップ対話の事前・事後に、学習効果を高めるための反芻(内省・克己)時間をとります。それに加えて、各モジュールの締めくくり時期においては、気付き・学びの全体を振り返る時間をとります。表層的な学びに終わらせることのないよう、自分自身の現在位置を見定め、次へのコミットメントを高めることで、学習効果の最大化を図ります。
●KAILプロジェクト
自らの所属する企業・団体が直面する戦略的課題について、問題意識の深掘り、課題の選定・分析を行います。経営コンサルタントをパートナー・助言者としつつ塾生自らで変革のための処方箋を描き、KAILの学びを実践に落とし込みます。
各界第一人者の講師から知識やスキルを学びます。 また、塾生同士で議論し、知恵の醸成を目指します。
第一線で活躍する国内外のリーダーの経験談を聞くだけでなく対話をすることで、より深く先達の哲学に触れ、自らの志を磨き、基軸を創り上げます。
PURPOSE、「攻守のサイクル」マネジメント
捨てない未来の先の未来を見据えて
問題解決力と人間力強化法
「碧樹館プログラム」の柱となる学習手法です。毎回のセッションを通じて培われた、社会や経済を取り巻く環境へのより深い理解と未来への洞察をベースに、個々の塾生は課題意識を育みます。そして、塾生は、自らの所属する企業・団体が直面する戦略的課題を設定の上深掘りし、全社的な視点に立って、価値創造、更には企業変革という観点から処方箋を描くとともに、各自の行動計画を作成します。
塾生は、パートナー(現役のコンサルタントなどのプロフェッショナル)1名に対して塾生3名の割合で組成されるチームに所属して、パートナーの指導を受けつつ、互いに切磋琢磨しながらKAILプロジェクトを進めていきます。
また、企業・団体の戦略的な課題により密着するため、「メンター」と呼ばれる塾生の上司(多くは役員クラス)をアサインすることも、多く行われています。一定レベル以上のKAILプロジェクトの成果をあげることが、KAILの卒塾要件になっています。
アジア諸国を舞台に活躍するビジネスパーソンと直接対話し、経営観・価値観に触れ、議論を行います。
これらを通して、塾生が新たな自己成長の機会を得るとともに、現在の自分・組織・九州・日本・アジアを客観的に考察し、将来の姿を描きます。
「目覚ましい躍進を続けるアジア諸国。私たちと同時代を生き、活躍しているビジネスパーソンは、何を基軸とし、どのようなビジョンを抱き、日々のビジネスに対峙しているのか」また、「彼らは現在の九州、日本をどのように見ているのか」についても考え、アジアと九州・日本への認識を新たにします。
現地で活躍する日本人経営者や、日本に留学または就労経験のある現地の方々との直接対話に加え、視察、現地の風土や文化にも触れることで、アジア諸国に対する理解を深め、新たな視点を得ることも狙いとしています。
台湾
ベトナム
シンガポール
碧樹館プログラムの全課程の修了後、次の3つの条件を満たす塾生に対して、修了証を授与します。
本修了証は公式の学位記ではありませんが、1年弱にわたるプログラムへの参加を完遂した証として、また、さらなるリーダーへの成長の一里塚としてKAILを位置付けていただくことを願い、授与するものです。
【参考】 開講までのスケジュール
今期の募集は終了しました。